「共に生きる」という選択。

馬達1頭1頭に、それまで過ごしてきた『時』があります。
そんな『時』を経て、谷口牧場へやってきた馬達の
これまでを少しご紹介致します。

元競走馬 スパート号 29歳

競走馬から乗用馬へ

大きな身体と豪快な走りが特徴のスパート号は、1988年北海道生まれ、神奈川県川崎競馬場で、「ケイシュウスパート」という競走馬として走っていました。5戦4勝という好成績のでしたが、足の故障のため惜しまれつつ引退し、同じ神奈川県にある乗馬クラブへ、乗用馬として生まれ変わるためにやってきました。

競技馬としての岐路

スパート号9歳の時、現在のオーナー様と出会い、元々の名前を残したいということから「スパート」号として登録。競技馬として大会に出場し、たくさんの人の支えをうけながら乗用馬として日々過ごしていました。しかし11歳という馬にとって、もっとも輝く年に、蹄の病気「蹄葉炎」が発覚。悩んだすえ、今まで頑張ってくれた分馬らしくのんびりと過ごさせたいというオーナー様の希望で、2000年に引退馬として谷口牧場(預託・養老牧場)へやってきました。

今もこれからも

谷口牧場に来て18年。清里という環境の他、装蹄師、獣医師の尽力もあり、現在ではすっかり蹄の心配はなくなり、放牧場で元気に走ってみたり、通りすがりの人に愛想をふってみたりと、日々スパートらしく過ごす日々。時には、馬場で、現役さながら障害を飛越したりとオーナー様と仲良く健やかに暮らしています。